ということで、その内容について(重箱の隅をつつくように)コメントしてみたいと思います。
全体を見て、まず思ったのは「何だか妙に偏ってるな……」ということでした。
特に、ナムコとコナミのメジャータイトルに対する手厚さに対して、セガやタイトーのマニアックなタイトルが何ともアンバランスです。また、アイレム、SNK、ジャレコ、UPLのラインナップもいまいち物足りないというか、納得いかない部分があります。
以下、各社ごとに具体的にコメントしていきますと……
ナムコ:
メジャーどころとメロディアスな作品を押さえていて、まずまず手堅い内容に思えます。
でも、ボスコニアンはあえて収録する必要があるんでしょうか?
収録時間の問題もあるのでしょうが、メロディアスなところとして代わりにメトロクロスとかどうでしょう。
コナミ:
モーニングミュージックを収録した点は高く評価したいです。やっぱり、これは欠かせません。
その他もまずまず手堅いラインナップですが……後半が「コナミ・ゲーム・ミュージックVol.4」からほぼ丸々持ってきているところがやや安易に思えます。私だったら魔獣の王国を削って代わりに沙羅曼蛇を入れたいところです。
カプコン:
概ね納得のいく内容です。あえてリクエストするなら、ソンソンかストリートファイターII辺りがあってもいいかもしれませんが……まあ、こんなものでしょう。
セガ:
アフターバーナーじゃなくて、なんでストライクファイター?
アウトランじゃなくて、なんでターボアウトラン?
アフターバーナーもアウトランも、どちらも何度となくアルバム化されているから、あえてはずしたということでしょうか。
「レジェンド」と題するなら、やはり大御所もあえて収録すべきではないかと思うのですが。
この点、ナムコやコナミのラインナップとバランスが取れていない気がします。
タイトー:
やはり「レジェンド」と言うからにはダライアスははずせないと思うのですが、どうでしょう。
なのに、それを差し置いてどうしてタイムギャルなのか。妙にマニアックです。
それ以外は特に文句はないのですが……この点だけが、どうにもひっかかります。
デコ:
いかにもデコらしい、濃いぃタイトル目白押し。そういう点では、何ら不満はありません。
「空牙」があったらなおうれしいのですが。
アイレム:
R-TYPEはどうしたんですか、R-TYPEは!?
初代を差し置いて、なぜあえてLEOなんでしょう。納得いきませんね。
余裕があればイメージファイトも入れてほしかったですが、これは時間的に無理でしょうか。
SNK:
ASOはうれしいんですが、怒ではなく、怒号層圏という辺りがまた微妙なところ。
格ゲーを代表してサムライスピリッツなんかもチョイスとして悪くないと思うのですが。
ジャレコ:
特にコメントはありません。というか、ジャレコはあまり詳しくないもので……(汗)
UPL:
数少ない枠を忍者くんシリーズ2つで占める、というのもまた妙な話です。
個性的なシューティングを遺したUPLらしく、宇宙戦艦ゴモラやXXミッションとかも考えて頂きたかったです。
……とまあ、コメントというよりほとんど文句ばかりになりましたが(苦笑)、こんなところで。
なお、特典CDの「コナミMSXシューティング」に関しては……スタッフの皆様にひれ伏して感謝したいですね。全くもって素晴らしい仕事をして下さいました。グラディウス2の再録もかなり貴重ですが、SCC版グラディウスは当時MSXゲーマーであった私も今まで聴いたことがなかったので、興味津々です。このSCCへのこだわり具合、ゲームミュージックファンとしては痛快なものがあります。この音源こそまさしく「伝説」ですからね(笑)
ともあれ、3月の発売が実に待ち遠しいです。
悪く言うと『買いなおしの人も、記念買いの人にもい気を使った』と言うか。
「タイムギャル」はあざといなあ、と思いました。
マニアじゃない人が思うマニアゲーとして入れたな。
ジャレコについてはなぜ『プラスアルファ』がないかと言いたい。
ただ、ジャレコゲーって意外と早くからコンシューマー移植が進んでるので
(『エクセリオン』『アーガス』etc)
避けられたのかも。
で、マニア納得の『銀河任侠伝』と(笑)
タイムギャルはLDのゲームですから、基板ものと一緒にするのは……とも思うんですけど、偏見でしょうか。どちらにせよ、良くも悪くも「隠し球」であったことは間違いなさそうです。
プラスアルファは、たしかにあってもよさそうな気がします。まあ、その代わりに「サイキック5」「銀河任侠伝」という濃さを取ったのかもしれませんが……どうなんだろ(笑)