アレンジ曲を含むサントラCDをゲームソフトに同梱
初回特典とかではなく、普通にゲームと一緒にサントラCDがついてくるらしいです。初めての例ではないかもしれませんが、極めて珍しい試みなのではないでしょうか。
この記事を見て最初に思ったのが、「ああ、それじゃサントラ単体で発売されることは絶対にないな」というちょっとした落胆でした。
私は「ゲームはやらないけどサントラは聴く」という、ゲームミュージックファンとしてはある意味邪道なことをよくするので、こういうことをされてしまうとゲームを買わない限りサントラも聴けないということになってしまい、いささかつらいのです。
ただ、逆に考えればこれは「ゲームやらないで音楽だけ聴いたってダメだよ」というメッセージでもあるのかもしれません。それだけ、ゲームと音楽が分かちがたい関係にあるということなのでしょうか。あるいは、ゲームをやったら必ずサントラが欲しくなるはず、ということなのか。どちらにせよ、音楽面に関しては相当な自信があるということはうかがえます。
それほど自信のある音楽なら、なおさら聴いてみたくなるのが道理というもの。ありがたいことに、「ゴッドハンド」の公式サイトでは、その自慢(?)の音楽をちょっとだけ聴くことができます。
こういうところでちゃんと興味に対するフォローをしてくれるのはありがたいこと……というか、音楽の試聴くらいむしろ当然のことになってほしいものですね。「音楽にあの○○氏を起用!」とか言って大々的に宣伝しておきながら、試聴すらさせてくれない公式サイト、けっこうありますから。
で、その肝心の音楽なのですが。
聴いてみたところ、西部劇調のゲームの世界観にマッチしたロカビリーや正調ロックンロールなど、ちょっと日劇ウエスタンカーニバルを思い出させるような(笑)やや古風なノリが感じられるギターサウンドです。いや、古風と言っても悪いわけではなくて、デモムービーなどを見るとこれがゲームのノリによく合ってるので、これはかなり”アリ”ではないかと。
(関係ないんですが、公式サイトにあるムービーが実に面白いので、お暇な方はぜひご覧あれ。特にゴッドリールのおバカな技の数々は必見です。)
ちなみに、同梱のサントラについては
これらの楽曲はグラスホッパー・マニファクチュア高田雅史とクローバースタジオとのコラボレーションによって生まれた物だ。ディレクター三上真司と高田雅史のこだわりと熱い思いがぶつかり合い。非常に高いクオリティーと独特のテイストを持ち合わせた“クセ”になる曲たちが完成した。その素晴らしい楽曲をもっともっと色んな場面で楽しんでもらいたい!そんな思いから、ゲーム中のBGMはもちろん、ゲーム未収録曲やスペシャルアレンジ曲などを加えた、聴き応えたっぷりのサウンドトラックCDを同梱することを決定した!と同サイトに書かれています。やはり自信たっぷりな様子です。
ところで高田雅史さんといえば、同じくカプコンの異色作「killer7」の音楽も担当された方ですね。あれもかなりのクセ球だっただけに、今回も期待できるものがありそうです。クセの強い曲、個人的に大好きなもんで。
音楽もさることながら、ゲームのおバカなノリにすっかりはまってしまったので、もしかしたらサントラごと「ゴッドハンド」を買ってしまうかもしれません。
その時はまた音楽面についてレビューしてみたいと思います。