どうも、すっかり更新をさぼってしまいました。
まあちょっといろいろありまして。
で、こんな切羽詰まった時期に何ですが、今年のゲームミュージックのトレンドについて今のうちに(ごく私的に)まとめておきたいと思います。
えと、まず今年の傾向として、ネット配信の充実が挙げられますね。
特に、CD販売のルートには乗りにくいネット配信専用のタイトルが多く配信されるようになったのは大きな進歩だと思います。
iTunes Storeには大御所タイトーが参加して、専用タイトルとして「ロストマジック」のサントラを配信。これが実にいい出来で、ネット配信のありがたみをしみじみ体感しました。
その他にも、i-revoやEGG MUSICといった辺りでも廃盤タイトルや未アルバム化の作品をリリースするなど、ネット配信の利点を生かしたサービスが展開されつつあります。こういう流れはゲームミュージックというジャンルにとって非常にうれしいので、今後も発展していってほしいものです。
もうひとつ、これはかなり私的に偏った見方なのかもしれませんが、今年は内蔵音源、とりわけFM音源に対する再評価が起きた年だと思います。
FM音源へのリスペクトを凝縮した「FM音源マニアックス」のリリース、ハピネット(旧サイトロン)がゲームアーツ、アルシスといったPCサウンドを復刻、そして来年リリースされる「世界樹の迷宮」ではFM音源をサンプリングして構成した音楽が話題を呼びました。
PCMやストリーミングが主流になった現在のゲームミュージックがそのアイデンティティを失いつつある中で、おそらくFM音源の音色が「ゲームミュージックらしい音」として再び注目されているのでしょう。これが一過性のリバイバルで終わるのか、あるいはゲームミュージックのアイデンティティ喪失が深刻であるが故にひとつのトレンドとなるのか。今後に注目していきたいところです。
最後に、これは直接ゲームミュージックとは関係ないのですが、携帯ゲーム機、特にニンテンドーDSの大ヒットをポイントとして挙げたいと思います。数はヒットを生みます。実際、今年は携帯ゲーム機の作品でありながら、「ファイナルファンタジーIIIアドバンス」のアルバムが(タイトルがメジャーであるところを差し引いても)かなりの枚数を売り上げたと聞きます。来年も、携帯ゲーム機の楽曲がヒットを生む可能性は高いかもしれません。
ロストマジックの例もありますし、来年は携帯ゲーム機のアルバムがネット配信で多くリリースされることになるかもしれませんね。とりあえず、先にも挙げた「世界樹の迷宮」の楽曲がどういう形でリリースされるかが気になるところです。いや、多分何らかの形でアルバム化されると(期待を込めて)思ってるんですが……。
そして気になるのは、FM音源のところで述べた「ゲームミュージックのアイデンティティの喪失」。既存の音楽との境界線が一層曖昧になっていく中で、はたして音楽としての「ゲームミュージックらしさ」は今後どのように現れてくるのでしょうか。あるいは現れることなく、ゲームミュージックはこのまま緩慢な死を迎えてしまうのか。FM音源の再評価もいいのですが、音色に頼ることなくそのアイデンティティを取り戻してこそ、ゲームミュージックというジャンルも発展するというものです。ゲームミュージックのコンポーザー各位には来年以降の奮起を期待したいと思います。
……といったところで、今年も残りわずか30分ほどとなってしまいました(笑)
来年も、より多くの素晴らしい作品に出会えますように。
それでは皆さん、よいお年を。
2006年12月31日
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