『ルミナスアーク』のBGM&主題歌を収録したサウンドトラックが登場
ニンテンドーDSのシミュレーションRPG「ルミナスアーク」のサントラが出るということだそうです。最近増えてきた、携帯ゲームのサントラ化の流れの一環と見ていいんでしょうか。
で、その楽曲を試聴できないものかと公式サイトに行ってみたところ、6曲ばかり聴くことができました(※)ので、ごく軽くその感想など書いてみます。
(※)わかりにくいんですが、画面右下のところでBGMを選択して再生できるようになってます。
聴けたのは、"Title BGM"、"Main BGM"、"World Map"、"Formation"、"Battle BGM"、"Witch BGM"の6曲。まあ、タイトルを見ればどういう場面の曲かはだいたい想像がつきますね。
その想像をもとに各曲を聴いてみると……これがまぁ、実にわかりやすいんですわ。
ファンタジー系シミュレーションRPGであることを念頭に置くと、「ああもうそのとおりですね」としか言えないくらい、揺るぎなくばっしりとはまった曲ばかりです。音楽としてのクオリティもかなり高いですし、非常に優等生的な出来映えだと思います。
なのですが……あんまり感動がないのはどうしてなんでしょう。
聴く者の期待を全く裏切らないという意味で、ゲームミュージックとしては王道に近い盤石の内容なんですけど、聴いた後で心にほとんど残らないのです。
言わば、あまりに“教科書的”。良く出来ているんだけど、出来すぎているがゆえに個性に乏しい。音楽として失敗はないんですが、それ以上のものは残念ながら私には感じられませんでした。
ですが、だからといって「ルミナスアーク」の楽曲を否定するわけではありません。
先にも書いたとおり音楽としての出来映えはかなり良いですから、ゲームミュージックの王道を好む方々にはツボにはまる作品だと思います。たまたま、私のようなスレた者には刺激が足りなかったというだけですので、どうか誤解無きようにお願い致します。
それにしても、こういう教科書的な楽曲を聴いていると、ロックやジャズ、フュージョンといったように音楽のタイプとしての「ゲームミュージック」というものがやはり存在するのではないか、という気がしてきます。私は音楽の知識が全くないのでどこがどうと具体的に言えないんですが、曲の構成や展開のしかた等に何らかの典型的なパターンみたいなものがありそうな気がするんです。
映画音楽ではあり得ない、ゲームというエンターテイメント環境のみに特化した音楽パターンというのがもし見つかれば、それはそれでちょっと楽しいかもしれません、
音楽に詳しいどなたか、分析してみてくれませんか?
ちなみに、この「ルミナスアーク」の楽曲は光田康典さんがプロデュースしているのだそうです。先日取り上げた「グリムグリモア」は崎元仁さんのプロデュースでしたし、有名コンポーザーさんのプロデュースってのが最近流行りつつあるんでしょうかね。後進育成に繋がったりするのなら歓迎ですけど、できたものがプロデューサーの粗悪コピー作品に終わってしまわないよう願うばかりです。
2007年02月24日
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コメントありがとうございました。
誤解のないように言っておきますと、私はルミナスアークの楽曲が悪いというつもりはありません。
私はとんがった作品が好みなのであまり好印象でなかったのは事実ですが、こういういかにもゲームミュージックの典型と感じられる作品は、ゲームミュージックとはいかなる音楽であるかということを考察する上で貴重なサンプルになると考えています。
もっとも、おっしゃられるような「ゲーム開発におけるプロセスの問題」が恒常的に起こりうることであるのだとしたら、それは由々しきことだと思います。
私はゲーム制作の現場を知らないので憶測にしかなりませんが、仮にそうであるとしたら、“遊び”が少なく個性に乏しいゲームミュージックが世にあふれる原因ともなるでしょう。
願わくば、そういった(ゲームミュージックとそれを創るコンポーザーの方々にとっての)不幸が起きないことを祈るばかりなのですが……実際はどうなんでしょうね?
ド素人の憶測で恐縮ですが、
発注側の人間がどれだけゲームミュージックを認識しておられるのかも
出来を大きく左右するのかもしれません。
詳しい方なら「この場面には○○っぽい感じは外せないけど、
今どきそれだとありがちだからちょっと違う味を出したいよね」とかいった
発注をかけられるのかもしれませんが、
特に執着がなくて「とりあえず音楽が鳴っていれば充分です」って認識の
方もいらっしゃるでしょうし…。
こればかりは「みんながみんな」って訳にもいかないでしょう。
ま、逆に詳しすぎても「○○の××みたいにしてね」って発注で
聴いてて「まんま○○の××やんかー!」とツッコんでしまう曲になりかねないリスクも
多々あると思いますけど(笑)。
最終的にどんな曲を採用するのかを決めるのは発注側なわけですから、発注側のセンスはたしかに重要でしょうね。
特にゲームディレクターと呼ばれる方々のセンスは音楽面においても大きなウエイトを占めるかと思われます(私も素人ですからあくまで推測ですが)。
最近だと、「世界樹の迷宮」のディレクターの新納さんが音楽面で見せたこだわりが好例ですね。あのこだわりなくして、「世界樹の迷宮」の音楽が高い評価を受けることはなかったのではないでしょうか。
音楽もゲームの一部である以上、ストーリーやグラフィックと同様に力を入れる必要があると思うのですが、うわさに聞く限りですと、日本のゲーム制作の現場では音楽に対する扱いがずいぶんと軽いそうで……。音楽なんて鳴ってりゃ充分、という認識もまだまだあるらしいですね。
あと、ディレクターが生半可にゲームミュージックが好きな場合、有名コンポーザーをつかまえて「○○みたいな曲でお願いします」と言って丸投げするケースもあるとかないとか。
もちろん、世のゲームディレクターが皆ゲームミュージックに精通していなければならないというつもりはありませんが、せめて発注する際には音楽制作側が充分に曲を練るための情報とイメージ、そして時間を与えるくらいのことはしてもらいたものです。
もっとも、これだと音楽への認識云々以前にマネジメント能力の問題になってきそうですが……。