今日から始まった先行予約、GAME Watchの記事によると、「SS席」というのがあるんだそうです。で、このSS席のチケットには、何らかのCDが付いてくるらしいんですね。どんなCDなのか詳細はわかりませんが、SS席というグレードの高さを考えれば、おそらく市販されない何か特別な内容になるであろうことは想像がつきます。
そういうプレミアをつけて販売促進を図ること自体は、別に悪いことではありません。ですが、それでひとつ問題が発生しているのです。
このライブ、実はもっと前……というか公式サイトが立ち上がった日から、主催(でいいのかな?)である東京音協の個人会員を対象に特別先行予約を始めていたんです。で、困ったことに、その段階では件のSS席というのは存在していなかったらしいんですね。つまり、CD付きのSS席の存在はプレスリリースされた今日になって初めて明らかになったことだというのです。
(23:30追記 公式ブログには4月12日の時点でチラシの画像がアップされていて、そちらには「SS席(CD付き)」と書かれていることが確認できました。が、気づいた人はどれだけいるでしょう?)
(お断りしておくと、伝聞形式になっているのは、ツイッターのつぶやきを基に話しているからです。私自身が確かめたわけではないのですが、複数の方が同様につぶやいていらしたので、信憑性は高いと考えています。実際、この記事を書いている時点でも公式サイトにSS席の存在は記されていません。)
さて、これで納得いかないのは特別先行予約でS席のチケットを買った人たちです。いち早く情報を掴んで我先にと予約したS席なのに、今になってその上を行く席が用意されて、しかも何やら特別そうなCDまで付いてくるなんて、そんなの聞いてないよ……! というわけです。
イベントの詳細が明らかになる前に席の確保に走るくらいですから、相当熱心なゲームミュージックファンであることは間違いありません。最初から知っていれば、多少値が張ろうともCD付きのSS席を予約していたことでしょう。そんなファン心理を無視した今回のリリースに腹を立てるのは当然のことです。
おそらく、CDの件は企画当初まだまとまった話になっていなくて、後付けで決まったことなのでしょう。ですが、今になって「決まった話だから」と販促のプレミアに利用するのは、特別先行予約をしたファンの方々に対して無礼というものです。真っ先に予約したはずなのに、最高グレードの席に座れない(=CDがもらえない)のですから。
まあ、当事者ではない立場で声高に非難するのも何ですのでこの辺にしておきますが、東京音協の方、もしこの記事をご覧になったのであれば、特別先行予約をされた方々にも何らかの便宜を図ってあげて下さい。余計なお世話かもしれませんが、同じゲームミュージックファンのひとりとして、お願いします。
[4月19日 追記]
GMTL公式ブログに、今回の件についてのアナウンスがありました。
先行でS席を予約した方は差額を支払えばCDがもらえるようになるとのことです。
迅速に対応して下さった関係者の方々に感謝したいと思います。
『ゲームミュージックトリビュートライブ』に関しまして、お叱りのお言葉、ありがとうございました。
さて、問題提起をいただいたSS席の件ですが、先行予約(良席確保)の抽選システム上、今回の形になった事の詳細を明朝公式にて発表いたします。
一般発売に合わせて告知する予定の事でしたが、多くのお客様に不安と混乱を招く形になってしまいましたので、4/19の午前中に公式発表をさせていただきます。
現時点で、尚且つこの場で明言するのはナンセンスだと思いますので、この場は混乱を招いたお詫びだけをさせてください。申し訳ございませんでした。
詳細は、4/19の公式発表をご確認ください。
東京音協・GMTLプロデューサー 中崎
コメントありがとうございました。
よもやこんな短時間でプロデューサーの方から直々にお返事を頂けるとは思わず、恐縮しております。
当事者でもない立場から、しかも伝聞で書かれた記事に対して、ご不快に思われたかもしれません。
もし事実と違う点などありましたら、お詫び致します。
ともあれ、迅速にご対応頂けるとのことですので、公式発表を待ちたいと思います。
取り急ぎご返答まで。
まれいん 拝
公式に情報をUPさせていただきました。
確かに表現の部分は紛らわしいですね。
諸々の事情はあるのですが、古くからのGMファンになるべく満足してもらいつつ、若年の声優ファンに低価格で良席をとってもらうための方法だったのですが、混乱を招いてしまったのは事実ですし、申し訳なく思います。
今後もご指摘等ございましたら、公式ブログ等に遠慮なくご指摘ください。この興行の目的は「ゲームミュージックシーンの復活と飛躍」です。
興行収益も大切ですが、そんなものは二の次です。安く、楽しく、良質なイベントをファンに楽しんでもらいたいのです。いいイベントにしたいと思います。
今回の件はファンの方々を慮っての方法であったとのことで、理解致しました。
「若年の声優ファン」という対象は私の方では考えもしなかったことなので、ご配慮の深さに恐れ入る次第です。
「ゲームミュージックシーンの復活と飛躍」を目的とされているお志に感銘致しました。
イベントの成功を心よりお祈り申し上げます。