当ブログ「ゲームミュージックの話がしたいんですよ」は、本日をもって更新を無期限停止致します。
更新停止を決めた理由は、いくつかあります。
ひとつは、ゲームをプレイできる時間がほとんどなくなってしまったこと。何のかんの言っても、ゲームミュージックはゲームあってのものです。「音楽が良い」と思ったゲームを実際にプレイすることができなければ、どうしても説得力のある評価は難しくなります。本当は、例えば「世界樹の迷宮」シリーズの音楽などについてはぜひとも追いかけていきたかったのですが、公私ともに多忙となってしまい、ゲーム本体をプレイするために割く時間がなくなってしまいました。我ながら、残念と言わざるを得ません。
もうひとつは、昨今のゲームのリリース数の多さ。
従来からあるゲームのプラットフォームに加えて、スマートフォンのゲームのメジャー化はゲームタイトル数の増加に拍車をかけました。さらに言うなら、ゲームプラットフォームとしてのPCの台頭、特にSteamの登場によって、個人がプレイできるゲームの数は膨大なものになりました。その中にはもちろん音楽が素晴らしいタイトルもあります。ですが……当たり前の話として、全部追いかけるのは到底無理です。音楽の評判がいいゲームの情報を集めて実際に楽曲をチェックするだけでも、かなりの時間を要するようになってしまいました。ひとつ目と同様に、そこまでやるだけの時間は今の私にはありません。これも残念なことです。
一方、残念ではない理由もあります。それは、ゲームミュージックを取り巻く環境の変化です。
このブログを始めた当時、ゲームミュージックという音楽ジャンルはまだまだマニアックなものでした。聴く手段も、細々とリリースされるアルバムCDを買って楽しむくらいしか方法がありませんでした。ですが、昨今はYouTubeやニコ動などの動画配信やiTunesなどによる音楽配信がメジャーなものとなり、それにつれてゲームミュージックという音楽ジャンルもマイナーの域を脱しつつあるように思われます。
また、ゲームミュージックのコンサートやライブも頻繁に開催されるようになり、多くの人たちがゲームミュージックを楽しむことができるようになりました。この点については、2083さんの功績が非常に大きいと思います。2083さんは間違いなく今のゲームミュージックシーンを動かすエンジンのひとつであり、その活躍ぶりは、私が筆を置くに充分な安心感を与えてくれました。
こういった事情から、ゲームミュージックを語る者としての私の役割はもう終わった、と考えています。
実際、今の私よりゲームミュージックを広く深く語れる人はたくさんいるでしょう。また、ブログというツールもTwitterやFacebookなどに押されて、情報発信の手段としての立場が弱くなってしまいました。私がブログを使って長々と語る必要は、もうなくなったのではないかと感じています。
とは言え、当ブログの記事や頂いたコメントの数々は、ゲームミュージック黎明期のアーカイブのひとつとして残しておくべきものだとも考えています。その結果として、無期限更新停止という判断を致しました。
というわけで、当ブログは本日をもって沈黙します。ですが、ゲームミュージック・ロートルとして言いたいことがなくなったわけではありません。今後はTwitter(@maleic_acid)を主な場所として事あるごとにブツブツとつぶやいていきたいと思っています。よろしければ、またそちらでお会いしましょう。
それでは、この辺で。
皆様、本当にありがとうございました。
まれいん 拝
お疲れ様でした。
ろなさんのおっしゃる通り、こういう形式のブログが少ないだけに、残念でなりません。
お疲れさまでした〜