2007年07月08日

イベントレポート:EXTRA 〜HYPER GAME MUSIC EVENT 2007(前編)

7月7日に新木場STUDIO COASTで開催されたゲームミュージックイベント「EXTRA 〜HYPER GAME MUSIC EVENT 2007」に参加してきました。
すでに各所でレポートが上がりつつありますが、当ブログでもできるだけ詳細なレポートをしてみたいと思います。

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■予習CD
「EXTRA」では、予習(?)を兼ねた記念アルバム「EXTRA - OFFICIAL COMPILATION」というCDが事前に発売されていました。そこに収録されていた曲もいくつか演奏されましたので、それらの曲については「予習CD」という注釈をつけて表記します。


■開場前後
入場の列が誘導される12時頃から、早くも5〜60人くらいの方が並んでいました。その後列はどんどん延びて、STUDIO COAST前の橋を越えるくらいまで続いたようです。正直どれほどの数の人がいたのか、見当もつきません。少なくとも、開演前にはすでにフロアはほぼ満員でした。入場者の誘導に時間がかかったのか、開演予定時刻(14:00)を10分ほど回ってから、ステージが始まりました。


■桃井はるこ
トップバッターは桃井はるこさん。あまり詳しくないんですが(ファンの方すみません)、声優さんなんですね。「ファミソン8BIT」の関係でのご出演のようでした。

1曲目は「きみはホエホエむすめ」(予習CD)。歌が始まってから、観客最前列辺りのテンションが妙に高い。どう見てもアイドル系のノリ。どうやら、桃井さんの親衛隊の皆さんのようです。曲については、いかにも声優アイドル的な感じ。すいません、元を知らないんでうまくコメントできません。

2曲目でスペシャルゲストとして「ボコスカウォーズ」の作者であるラショウさんが登場。で、歌う曲は「すすめボコスカ」。「ファミソン8BIT STAGE2」に収録されてる歌で、ボコスカウォーズのテーマに歌詞をつけたものです。「みんなで一緒に歌いましょう!」とは言われたんですが……知名度的にさすがに苦しかったようで、観客の反応はほとんど無し。ちなみに私は、当時に流行ったその歌詞を知っていたので、歌おうと思えばできたんですが……恥ずかしかったのでやめました。

以上2曲を歌い終えて、桃井さんはさらりと退場。最前列の親衛隊の方々も撤収。お疲れ様でした。


■山岡晃×日比野則彦with小柳ゆき
続いては、「サイレントヒル」「メタルギアソリッド」で有名なお二人。
前のステージのきゃぴきゃぴしたノリから一転して、サックスとコントラバスにドラム、そしてバイオリンというジャズセッションのような大人の雰囲気に。サックスのプレイヤーが日比野さん、だったかと(記憶曖昧、間違ってたらごめんなさい)。

1曲目はサイレントヒル1のテーマ。サイレントヒルの楽曲は今まで聴いたことがなかったのですが、実に渋い雰囲気の良い曲で、今までチェックしていなかったことを密かに後悔しました。

演奏が終わってMC。山岡さんが出演された海外でのゲームミュージックコンサートの話などが出ました。やっぱり、ここ最近の海外でのムーブメントは皆さん気になっているご様子です。

続いて2曲目は、サイレントヒル2から「Theme of Loura」。これまた1曲目同様、良い曲でした。今からでもサイレントヒルはチェックしておくべきなのかもしれません。

2曲目が終わってから、小柳ゆきさんが登場。そして歌うは、メタルギアソリッド3から「Snake Eater」。これがもう、素晴らしく良かった! 元の曲は知らなかったんですが(こんなのばかりですいません)、そんなことは一切関係なし。小柳さんのパワフルなボーカルに圧倒されました。こういうと変な話ですが、ゲームミュージックのファンであるということでこんな素晴らしいパフォーマンスを聴く機会に恵まれたというのも、何だかうれしいような不思議なような気がします。本当に、絶品でした。

ここで小柳さんを交えたMC。小柳さんは実はかなりのゲーム好きだということが判明。メタルギアソリッドは「途中までやったけど難しくて……でも友達がクリアするのを最後まで見ました!(笑)」とのこと。

ラストは、小柳さんの持ち歌である「Prelude to Suicide」。元々は日比野さんがとあるゲーム用に作った曲だったそうで、なるほど日比野さんらしいドラマティックな雰囲気がありました。


■BETTA FLASH
続いては、BETTA FLASHのDJステージ。TAMAYOさんの歴代作品を大きくアレンジしたリミックスメドレーといった風でした。以下、そのリストです(曲名がわからない部分はビデオの内容から判断しました)。

・SONSON
・エグゼドエグゼス
・戦場の狼
・大魔界村
・アレスの翼
・GEOMETRIC CITY(レイストーム)
・PENETRATION(レイフォース)
・INTOLERANCE(レイストーム)
・女の子にはセンチメンタルなんて感情はない(レイクライシス)

こういうDJで「INTOLERANCE」が来たのは予想外でした。スローな曲なのでテンポが落ちてしまうという点ではどうかとも思いましたが、個人的に最も好きな曲のひとつなので、ひそかにうれしかったです。

と、ここまで来たところで、BETTA FLASHのボーカルであるCyuaさんが登場。「.BLUE」(「ポイント・ブルー」と読みます)ともう一曲、歌を披露されました。「.BLUE」は予習CDにあったのでわかったのですが、もうひとつの方が……多分「Beyond」だと思うのですが……自信ないです(汗)。どちらもTAMAYOさんらしい、アンビエントで優しい雰囲気のある素敵な曲でありました。

すでにここまでで普通ならお腹いっぱいなのですが、まだまだ序盤戦。なんともぜいたくなイベントです。


■H.
Cyuaさんのふんわりしたボーカルの雰囲気をぶち破るかのように、ライブステージにH.が登場。さすが有名どころだけあって、姿を見せただけで会場は一気にヒートアップ。そしてのっけから「AFTER BURNER Remix 2005」。これで熱くならないわけがない! 定番であるだけに、観客のノリも一段といいです。

MC。光吉さん、いつもより余計にハイテンション。時々空回りしてしまうくらいハイテンション(笑)。それとも、観客の反応がちと鈍いと感じたんでしょうか。無理やり引っ張っていくような勢いでした。

続いて、カルテットのメドレーと「HANG ON 〜愛のテーマ〜」。カルテットはオリジナルがファンキーなだけに、ロックアレンジはぴたりとはまりますね。実にノリやすい、楽しい曲でした。ちなみに「SDI&カルテット〜SEGA SYSTEM 16 COLLECTION〜」にもカルテットのメドレーは収録されていますが、やっぱりライブで聴く方が格段にいいですね。
「HANG ON 〜愛のテーマ〜」は、先日リリースされた「スーパーハングオン 20thアニバーサリーコレクション」にも収録されている曲。元は「Cool Riders」の曲ということで知ってる人は少なそうだったんですが、ハングオンの(かの有名な)メロが出ると反応がある辺り、観客の年齢層が知れます。

と、ここで「休憩の意味で」(光吉さん談)アウトランから「Last Wave」。これも定番ですが、波の音のSEとアコースティックギターの音色でしっとりと聴かせてくれました。

そしてラストは、今回のライブが初公開となる「Let's Go Away」(デイトナUSA)。サントラに収録されている、ゲーム中のボイスのセリフのみで構成されたボーカルバージョンです。非常にうまくまとまっていて個人的にお気に入りのアレンジなのですが、これをライブで聴けるとは! 光吉さんもノリノリでシャウトしてました。

懐かしいナンバーで構成したのは、観客を盛り上げるという意味では正解だったと思います。定番で固めたのは若干手堅すぎるかな、という感もありますが、新曲も聴けたということで満足です。


■田中宏和
田中宏和さんのDJステージ。ビデオもアレンジも、徹底してファミコンにこだわった内容でした。
以下、ラインナップです。

・ファミコンロボット(ブロック、ジャイロ)
・バルーンファイト
・レッキングクルー
・ドクターマリオ
・メトロイド

これがまた、見事なリミックスでした。オリジナルのPSGの音はそのままに、フレーズをそれぞれの曲から解き放った上で再構成するという形式で、あたかもPSGをひとつの電子楽器としてクラブサウンドにまとめ上げたような、計算されつくしたDJでした。まさに技ありのテクニックです。
特にドクターマリオのパートでは会場は大盛り上がり。有名な曲だということもありますが、オリジナルがリズミカルな曲調なので踊りやすいんですね。PSGのテイストをそのままに、かつクラブで踊れるという絶妙のバランス。素晴らしかったです。


■松前公高
前半ラストは松前公高さんのライブステージ。
登場するなり、ぼやきの連発。
「どうも、クソゲーの曲ばかり書いている松前です」
「アフターバーナーのアレンジ用意してたのに、H.にやられちゃいました」
等々、ビールを片手に自虐ネタのオンパレード。あげくの果てには
「予算がないんでビデオ作れなかったんですよ」
と言いながら、三脚付きのハンディビデオカメラを据え付けて、手元の機材を映し始める始末。ピンボケの映像を必死で直してる時点で会場大受け。
ですが、これが後に始まる素晴らしいパフォーマンスの前振りだったのです。

ようやくピントのあった映像に映し出されたのは、一台のアナログシンセ。そこには、数々のダイアルが並んでいます。
「これからやる曲は、今開発中のゲームの曲なんです」
「どなたか気に入った方、使ってやって下さい(笑)」
とまた会場の受けを取ったところで、演奏が始まりました。

演奏されたタイトルを先に書いておきます。

・SPRINCLE MUSIC
 - intro
 - part1
・Sun Shower Beach
・SPRINCLE MUSIC
 - part2
 - outro

松前さんがおっしゃったとおり、リリースされた何かのゲームの曲という内容ではありません。
ですが、演奏される楽曲はいずれも聴き応えのある素晴らしい曲ばかりでした。
透明感があって幻想的なイメージ(intro)からアナログらしいエフェクトで柔らかい感じ(part1)、PSG的なサウンドでカオティックな雰囲気(part2)、トランス風味(outro)と、一台のマシンから生まれているとは思えないほど個性豊かで、アナログシンセの表現力の幅広さを見せつけられました。

そして何より圧巻だったのは、映し出される映像……一瞬も休むことなく、あらゆるダイアルがせわしなくコントロールされていく様子です。
演奏中のアナログシンセの手元なんて滅多に見られないだけに、それだけでも興味深い映像なのですが、コントロールの様子だけを映し続けることで、「このダイアルを動かしたらこう音が変わる」ということが聴いている者にリアルタイムにわかるわけです。そして、それらの微妙なコントロールによって様々に表情を変えていく音色の数々。まるでテーブルマジックを見るかのようで、気がつけば食い入るように映像を見続けていました。これこそが、松前さんのパフォーマンスだったのです。してやられました。

自虐ネタで「たいしたことはできませんよ」とボケをかましておきながら、演奏では超一流のプロの仕事を見せつける。何とも小憎らしい“粋”なステージでした。


■休憩
松前さんのステージが終わったところで、10分間の休憩となりました。
このレポートも長くなりましたので、ここで一旦終わります。
後半はまた明日(以降)にでも。
posted by まれいん at 23:09| Comment(0) | TrackBack(1) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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